日誌

全校朝会校長講話


続いて、校長講話では「座右の銘」の話をしました。
高校入試の面接や企業の入社試験面接でよく質問される項目です。
それには面接官の意図が隠されています。

目的①
受験生の人間性や価値観を知りたいのです
志望の動機や自己PRでは受験生の高校や会社への熱意やアピールを知ることはできますが、どういう人間なのか、どのようなことに重きを置いて生活しているか、生きているのかを知ることは難しいです。
一方で座右の銘や好きな言葉にはその人の人柄が表れています。
一般的な質問では知ることのできない、普段の姿を知るための質問と言えます。

目的②
面接官は受験生の価値観が形成された過程を知りたいのです。
その言葉を座右の銘にするに至った過程を面接の際に話すことで、受験生の価値観の裏にある背景を面接官に伝えることができるでしょう。
実際数分の面接で面接官が受験生の人間性や価値観を知ることはとても難しいことです。
しかし座右の銘とそのエピソードを伝えることで、面接官は受験生がどのような人生観で生きてきたのかを短時間で知ることができます。

面接場面のポイントを3つ
①「座右の銘」そのものは誰もが知っているようなありきたりのもので問題ありません。
②その座右の銘を選んだ理由として具体的なエピソードを添えることです。
③エピソードに加えて、なぜその言葉を座右の銘としているのかという理由を説明するようにしましょう。

例えば面接で「切磋琢磨」という四字熟語を座右の銘として答える場合、
「私の座右の銘は切磋琢磨です。仲間と互いに力を磨き合うことによってさらなるステップアップが望めると思っています。
私は中学校でソフトテニス部に所属していましたが、部員とは仲間として、ライバルとして日々の練習に励みました。
貴校に入学後も、同じ目標を持つ仲間と時に競い合い、時に励ましあい高みを目指していきたいと思います。」
という感じです。

ポイントをおさらいします。
①なぜその言葉が座右の銘なのかという理由
②具体的なエピソード
③高校入学後、企業入社後どう活かしたいか
です。

3年生だけなく、1・2年生も常に心に留める言葉「座右の銘」をもち、それを意識して生活をしてみましょう。