日誌

子どものスマホ使用を考える~PTA教養講座

 10月18日(土)、午前中の佳老祭に引き続き、午後はPTA教養講座を行いました。今年のテーマは、「スマホ」。矢祭町学習サポート員として子どもたちの情報教育のご指導をいただいている佐藤裕さんを講師としてお招きし、「ネット全盛期~親のすべきこと~」と題してご講演をいただきました。今やパソコンだけでなく、ゲーム機や音楽プレイヤー等でもインターネットにつなげる時代、小学生の携帯やスマホ所持率も年々上がってきており、それに伴ってネットいじめや子どもの性被害などの問題も増加しています。何もしないで子どもにスマホを持たせるのは、夜の繁華街にいきなり子どもを放り出すようなもの・・・子どもに使用させる場合には、フィルタリングをしっかりかけて、親の管理の下、ルールを守って正しく使わせることが必要です。もし、それができないのなら、安易にスマホを与えるべきではないと思います。
 夢や希望を叶えるための自分探しの旅をする思春期には、子どもたちは様々な障がいに出会います。友人や先輩との人間関係、異性への悩み、親との摩擦、進路の悩みや受験など・・・しかし現代では「スマホ」が最も大きな障害の一つになっています。子どもは簡単に依存状態になりやすく、統計では高校生(女子)のスマホの一日の平均使用時間は6時間以上、勉強時間はもちろん食事中や入浴中、睡眠中までもスマホを握りしめている子どもも少なくはないのです。自分でやめたくてもやめられない、ネット上のいじめに遭い命を絶ってしまう子どももいます。子どもの夢を叶えてあげるために、親としてできる環境整備は何か、社会としてできる環境整備は何か、真剣に考えるべき時期が来ていると思います。