日誌

子どもを伸ばす通知票の見方

 学期末と言えば,「通知票」。
 そこで、いつもポータルサイトをご愛読頂いている皆様に、今日は「子どもを伸ばす通知票の見方」を伝授します。
① 子どもと向かい合うのではなく、隣り合って子どもと一緒に通知票を見る。(夫婦で子どもを挟んでもよいし、低学年ならだっこしてもよい)
② まずは、出欠の記録をみて、欠席がなかったら「今学期は休まず学校に行けたね。立派だね」と褒めてあげる。欠席があっても、以前と比べて少なくなっていたら褒めてあげる。仮に、怪我とか病気で長い欠席があったときは、「あの時は心配したけど、よくなって学校へ行けるようになって本当によかった」と喜んでみせる。健康で元気に学校にいけることが一番ありがたい、というメッセージを伝えてください。
(これは、子どもの努力だけではなく、お母さんのお手柄です。お父さん、ぜひ、お母さんにも感謝のメッセージを伝えましょう。※おじいちゃん、おばあちゃんのご協力にも!)
③ 次に担任の先生の所見を声に出して読み聞かせ(子どもの長所や頑張ったことが書いてあるはずです)、「へえー、こんなことを頑張ったんだ」と感心して見せ、子どもからもいろいろな話を聞き出し、会話する。子どもにとっては振り返りの時間となるし、親も我が子の長所やがんばりを見直す機会となる。
④ いよいよ、学習成績に(おまたせしました)。でも、いきなり、「何は良かった、何は悪かった」と講評するのではなく、まずは、子どもに「頑張った教科はなあに?」「どんなことを頑張ったの?」と聞いてみる。そのことで、頑張ったことが結果となっているということを子どもにすり込む。そして、「次はどの教科を頑張るの?」「どんなことを頑張るの?」と聞いて、次の目標を持たせる。決して「苦手教科」という表現をしてはいけません。子どもに「僕は〇〇が苦手なんだ」という意識を刷り込ませてしまうからです。得意か苦手かが結果に出るのではなく、努力をしたかしなかったかが結果に出るのだ、というスタンスに立ってください。そして「やればできる」と、我が子を信じる親のメッセージを子どもに伝えることが大事です。
「為せば成る、為さねば成らぬ。何事も成らぬは人の為さぬなりけり」(上杉鷹山)
(やればできる、やらなければできない。どんなことでも、「出来ないよ」というのは、君がやらないだけだよ)
 このメッセージを、ぜひ子ども達に伝えてください。