日誌

2015年1月の記事一覧

ホウシャセンってなあに? 放射線学習

 京都大学大学院エネルギー科学研究科 幸 浩子 先生を講師にお招きし、全校児童で放射線について勉強しました。
 東京電力福島第一原子力発電所の事故から、まもなく4年が経過しようとしています。
 幸いに当地は、事故後も放射線量はそう変わらない状況(本校のモニタリングポストの数値は、0.08~0.09μSv/h程度で推移)で、除染作業も必要なく、事故後も運動会はこれまで通り校庭で実施しているなど、ほぼ通常通り教育活動を実施しております。しかし、事故があった原子力発電所では未だに廃炉に向けた工程は厳しい状況です。また、除染もかなり進んできているとはいえ、環境中に放出された放射性物質の影響が続いている地域も少なくありません。子どもたちに放射線についての正しい知識を身につけさせることは、本校においても喫緊の課題であると考えています。
 あのような事故は、二度と再び起こしてはなりませんが、この狭い国土に50基以上もの原子力発電所を抱える我が国に於いて、絶対に起こらないという保証はどこにもありません。大人たちが築いたこのような状況を子どもたちに引き継ぐからには、せめて正しい知識を身につけさせるのは私たち大人の責任です。人間の英知をどんなに集めても自然災害を起こさないようにすることは不可能ですが、ヒューマンエラーを起こさない社会システムを構築することは可能だと思うのです。子どもたちが築く明日の社会がそのような社会になってほしいと願ってやみません。
霧箱で放射線の飛跡を観察する様子

子どもの運動の今昔

 全国的に子どもの体力・運動能力の低下が懸念されています。本校でも、走力や投力などに課題が見られます。
 投力とは、文字通り投げる力ですが、投力の低下は、子どもの遊びや運動の変化が起因しているものと思われます。かつては、水切りや雪合戦など投げて遊ぶことが多く、また、運動と言えばなんといっても野球(男の子の場合ですが)でした。友だちや父親とキャッチボールをしたり、相手がいない場合は一人で「壁投げ」をして遊んでいる光景をよく見かけたものです。今では、運動の好みも多様化し、サッカーやテニスなどに人気が移ってしまい、キャッチボールをして遊ぶ光景はまず見られなくなりました。(もちろん中学とかの野球部の子は別ですが・・) 
 今、学校では、どのようにして投力を高めようとしているかというと、体育の授業で「運動身体づくりプログラム」(福島県教委が制作した運動メニュー)というのを行っています。その中で「投運動」といって、端っこを縛ったタオルを投げる運動があります。

 
 上の写真が、その様子です。
 タオルを遠くに飛ばすには、うでだけではなく全身のバネを上手に使う必要がありますが、特に重要なのは「左手」のふりです。右ききの場合、まず、①左足を大きく踏み出すと同時に左手も大きく前につきだし、②そして右足を思い切り蹴ると同時に左手を勢いよくふり戻し、③右手で投げるのですが、そうすると投げ終わった時は、左手は体のうしろにまわり右足が前にでているはずです。
 ところが、左の写真を見てください。左手が全く使われておらず、右足の蹴りも十分ではありません。従って、右の写真のように、投げ終わった後、左手が体の前にあって、右足も後ろに残ったままになってしまうのです。こうした課題を今後の指導で改善していけば、投力も向上すると考えています。
 かつては、放課後や休日の遊びや運動で自然と身につけていたことでも、今は学校の授業で教えなければならない(投力に限ったことではありませんが・・・)、子どもの遊びの今昔を感じています。
 ゲームやテレビではなく、外遊びで、体力と知恵を身につけてほしいものです。

インフルエンザの防止のために

 インフルエンザの流行期となりました。ご家族に受験生がおられるご家庭では特に心配な時期ですね。近隣の小学校で流行始めたという情報もあり、本校でも、十分気をつけて、うがい・手洗いの指導、教室の換気や清浄などに努めて参ります。ご家庭でも、帰った時や食事の前には、うがい・手洗いをご指導いただくと共に、人が集まる場所に出かける際にはマスクの着用などの対応をお願いいたします。(できれば、そのような場所には、なるべく行かせないのが一番ですが、・・・) また、もし急な発熱などインフルエンザ様症状が現れた場合には、医療機関に受診させていただくようお願いいたします。
 なお、インフルエンザと診断された場合は「出席停止扱い」(この場合、出席簿では欠席とはならず、出席を要しない日として扱われます)となりますので、学校にもご一報ください。出席停止の期間等、詳しくは保健だよりをご覧ください。
 子どもたちが、元気に登校し、思う存分学べるよう、ご家庭と協力しながら、この時期を乗り越えていきたいと思います。

新年の思いを込めて~校内書き初め大会

 
 明けましておめでとうございます。
 第3学期のはじめに、児童一人一人が新年の抱負を思い思いの文字に込めて書く、校内書き初め大会を行いました。1・2年生は硬筆、3年生以上は毛筆での挑戦です。昨年、片野先生からいただいたご指導を思い出しながら、姿勢を整え、心を整えて、一心不乱に紙に向かいました。
 どの子も、その思いを達成できるよう、教職員一同、三学期も親心で指導して参ります。
 本年もよろしくお願いいたします。