日誌

2015年2月の記事一覧

春はなごりの雪遊び

 朝からの雪は、次第にみぞれ混じりになってきましたが、「雪遊びをさせられるのも今日が最後だと思うので・・・」と、1・2年の担任が身支度をして外へ出たので、私もカメラを持って一緒に外に出てみました。
 先生が子どもたちに体験させたかったのは、「そり遊び」でした。
 
ただ滑るだけの簡単な遊びのように思えますが、それがなかなかにむずかしいのです。そりに普通に座っただけでは滑りません。足を開いてその間からひもを持ち、足を上げて上体を後ろにねかせなければいけない。つまり、重心が高く前にあると、圧力がそりの前の方に集中してしまうが、重心の位置を低くして後ろに下げることで、圧力をそり全体に分散することができ、すべりやすくなるのです。そして、左右のロープの引きや足の角度で方向を変えたり、足でブレーキをかけたりして滑ります。
 もちろん、そんな理屈は子どもには分かりません。でも、私自身、子ども時代に、遊ぶ道具をつくったり、道具を使い体を使って遊んだ体験は、後で物理や数学を勉強するようになったとき、どれほど役に立ったことか。
 「よく学び、よく遊べ」と言いますが、子ども時代の体験は、勉強と同じくらいの価値があると思います。
 担任の願いが叶い、何とか雪遊びが楽しめました。その後、雨となり、お昼には雪はすっかり融けてしまったのです。
 

 「子どもらに 雪遊びさせんと 願いけり なごりの雪を しばしとどめよ」